ラグビーの基礎知識 第四回 ルール編その2
今日は反則についてです。
反則の前に、ラグビーの大原則を覚える必要があります。
これは結構有名だと思いますが、ラグビーでは「前に投げない」「前に落とさない」という大原則があります。これをまず覚えましょう。
軽い反則と重い反則
ラグビーには大きく分けて軽い反則と重い反則があります。
「軽い反則」とは、「自分のチームのミスによる反則」と理解すれば大体あたります。(こういう説明をしているのは実はあまり見た事がないですが、これが一番しっくりきます)
例えば、ラグビーでは「前に投げない」「前に落とさない」という原則がありますが、これらは自分のチームが前に投げたり、落球するからおこるものであるので、軽い反則ということになります。
一方で重い反則というのは、「相手チームの妨害する要素の強い反則」と覚えてください。
この「軽い」「重い」の違いによって、プレー再開の再開方法が異なります。
「軽い反則」はスクラムでの再開となりますが、「重い反則」は再開方法を複数から選択できます。
アドバンテージ
具体的な反則の前に、アドバンテージという概念を説明します。
アドバンテージとは片方のチームが反則を犯した場合に、反則をされたチーム側の攻撃が続いている場合に、審判が試合を止めずにそのまま試合を流す事を言います。
その後、相手がボールを奪ったり、ボールが外に出たりするとアドバンテージ解消として反則のおこった地点に戻るということが非常によくあります。
アドバンテージについても軽い反則と思い反則で適用される時間に違いがあります。軽い反則の場合は、反則が起きた地点よりもボールが進むと基本的には解消となります。一方で、重い反則の場合は一連の攻撃が終わるまでずっとアドバンテージが続く事が多く、長いときには3分くらいはアドバンテージ状態が続きます。
アドバンテージが出ている場合には、一か八かでキックパスをするなど、大胆な攻撃にでることが多いです。
軽い反則の種類
- ノックオン
ラグビーで一番頻繁に発生する反則で、「ボールを前に落とすこと」です。
この前という意味ですが、明らかに前に落とす以外に真下に落としたり、倒れ込んだ体からこぼれ落ちたりといった場合もノックオンとなります。一方で、前を向いていても、体にあたって後ろに落ちたケースではノックオンをとられないこともあります。
正直、明らかではない場合についてはかなり審判の感覚にゆだねられている反則です。(見ていてミスジャッジだなと思う事が結構ありますが、それに抗議しないのがすごい)
よく後ろ向きでボールをキャッチする選手が見られますが、これは万が一はじいたとしても後ろに落とすための工夫です。
ちなみに顔にあたって前に落ちたり、キックをしたりという場合はノックオンにはなりません。 - スローフォワード
前にパスをするとスローフォワードとなります。
ラグビーは基本的に後ろに後ろにパスをしながら前に走っていくというスポーツですので、前に投げてパスする事は許されません。
なお、キックでパスする場合は前に蹴ることも許されています。 - ノットストレート
ラインアウトというサイドラインからのスローインにおいては、相手チームと1メートル離れてたち、その真ん中にフッカーがボールを投げ込むのですが、これがどちらかのチーム側にずれてしまうとノットストレートとなります。
面白いのが、相手側にずれていてもノットストレートとなることです。(別に相手ボールなのでそのまま続けてもいい気がする)
次回は重い反則の種類についてです。