ルールなんてわからなくても大丈夫!!ラグビーはここがおもしろい!!(第二回)
初回の昨日はラグビーというスポーツそのもののルールや内容についてのおもしろさをお伝えしました。一回でもラグビーを見た事ががある方は、そんなの知っているよという方も多かったはず。
それでは今日はちょっと通な面白さをお伝えします。
題して、「ルールなんてわからなくても大丈夫!!ラグビーはここがおもしろい!!」通編です。
審判がおもしろい
審判の位置づけ
ラグビーのレフェリーは「裁く」というよりも「円滑に試合を進める」ということを第一に考えています。そのため、
よくラグビーの試合を見ていると
- 試合中に審判が「リリース」「ロールアウェイ」「ファイブ(背番号5番の場合)」といった声をかける
- 試合が途切れたときに各チームのキャプテンと話をする
といった光景が見られます。
前者は実はそのままプレーすると反則を取るぞという警告になります。「今やめれば許してあげるけど、そのままプレーすると反則を取るぞ!」ということをなんとプレー中に教えてくれるのです。まさに円滑に試合を進めるためのこんとロールです。
ちなみに「リリース」=ボールもしくは相手選手を離しなさい、「ロールアウェイ」=倒れた選手どきなさい、「ファイブ」=5番の選手がなんらかのファイル状態である(だいたい言われている側は何をしなければいけないかはわかる)という意味です。
後者の途切れたときの会話についても、「今、君のチームファウルが続いているから気をつけて」とか「次同じ反則したらシンビン(イエローカード)だよ」といった警告をしていることが多いです。言われたチームキャプテンはメンバーを集めてクールダウンさせると言ったことができます。
そうそう、ラグビーのレフェリーはマイクをつけているので、TVで観戦していても審判の声はとてもよく聞こえますよ。(日本の試合だと審判は日本語で話しているので何を伝えいているのか一目瞭然です)
審判との関係性
審判の位置づけが「試合をスムーズに動かす」ことであるため、ラグビーでは選手と審判の関係性が非常に良好です。ほぼほぼ審判に詰め寄って抗議するといったことはおきません。あれだけ体を張ってあつくなっているスポーツなのに、抗議をする場面がほぼないのはすばらしいと思います。
私も昔はサッカーをよく見ていましたが、サッカーは選手もですし観客もかなり審判にイライラとする場面がおこっていると思います。そういったストレスがないのも大きな魅力です。
文化が面白い
最後にラグビーの根底に存在する考え方について紹介します。
これらを言葉として大事にしているのは実は日本だけという説もあるようですが、言葉があろうとなかろうとその精神がラグビー界に共有されていることは間違いないです。(試合みればわかります)
One for all, All for one
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」ではなく、「一人はみんなのために、みんなは一つの目的(得点)のために」という意味です。
ラグビーは完全なるチームスポーツです。ルールを学ぶとわかりますが、一人のエースに頼っていては確実に勝てません。
無理矢理表現すると、メッシをサッカーチームの2軍にいれて1軍と対戦したら勝てるかもしれないですが、ラグビーではまず無理でしょう。各国の代表選手を選考する際にチームメイト間でトラブルがおこるとどんなスター選手でもはずされることが多々あります。チームのために働けないメンバーは排除して、みんなのために労を惜しまずに動けるプレーヤーを集める事が勝利への道なのです。
これは試合を見ていてもとてもよく伝わります。どのチームにももちろんエースはいるのですが、そのエースの目立ち方は非常に謙虚です。淡々とプレーで見せるというおもむきは非常に日本人的な面があるでしょう。
No side
ラグビーでは「No side」という言葉があり、試合が終わったら両チーム(選手も観客も)は同じ仲間だという概念があります。(一説によると「No side」という言葉は日本だけの概念みたいですが、その根底となる精神は各国共通です。)
両チームの選手や審判が試合が終わるとアフターマッチファンクションという交流会を行う文化があったりして、他国の選手とも交流が広がるそうでとても素敵だと感じます。
選手だけではなく、なんと観客も同じです。対戦型のチームスポーツでは、実際のスタジアムの観客席はいわゆるホーム側とアウェイ側に分かれていると思います。野球では一塁側と三塁側であったり、サッカーではまさにホーム側とアウェイ側という名前でチケットを買うときから分かれています。(サッカーでは、そもそもアウェイとホームの間に緩衝帯という売らない席も作ったりします)
ラグビーはなんとこういった区切りがないんです。例えワールドカップと言った国と国の争いであってもスタジアムで相手側のサポーターと隣同士といったことが当然のように発生します。それでも喧嘩にならないんですね!すばらしい。
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どうでしょうか?試合を見るだけではわからない面白さが伝わりましたか?
実際に観戦にいくとこういった面白さを肌で感じる事ができます。
ぜひ、ワールドカップの開催会場のそばにお住まいの方は観戦にいきましょう!!
まだまだチケットが手に入る試合もあるみたいですよ。
次回は、日本代表って強いの?というテーマを予定しています。
ルールなんてわからなくても大丈夫!!ラグビーはここがおもしろい!!(第一回)
ついにラグビーワールドカップ日本大会まであと1ヶ月をきりました!!
最近はTV(日テレ系列)でもようやく宣伝されるようになってきて「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」というキャッチフレーズを目にした事がある方も多いはず。
このブログでは、「ワールドカップを機にちょっとだけラグビー見てみようかなぁ」という俄かに興味を持った方にわかりやすくラグビーの魅力やルールをお伝えしていきます。毎日読めば、あなたもワールドカップを楽しめる事間違いなし!
第一回目の今日は、「ルールなんてわからなくても大丈夫!!ラグビーはここがおもしろい!!」です。ラグビー未経験ながら10年くらい前からラグビーにはまりにはまってしまっている私が改めて、ラグビーのどこが面白いのかをご紹介します。
プレー自体が面白い
ちゃんとルールがわからないスポーツを見て面白い訳がないというアナタ。ラグビーはルールがわからなくても、非常に楽しめるのです。まず何も知らなくても初めてみて注目してほしい点をお伝えします。
生身でぶつかり合い
ラガーマンは防具なしでガチンコでぶつかり合います。生で観戦すると、本当に人間と人間のぶつかり合う音が聞こえてきます。きれいにタックルが決まったときには本当に死んでしまうのではないかと思えるくらい迫力があります。特にテストマッチと呼ばれる国と国との試合(もちろんワールドカップのこの一つ)では、お互い相当に気合いが入るため、壮絶な肉弾戦が繰り広げられます。そんなぶつかりあいの末に、自分の応援しているチームが点を取った時には本当に心の底から喜びを味わえます。
全員でせめて全員で守る
ラグビーは15人対15人でプレーします。それぞれポジションごとの役割はある程度決まっているのですが、基本的に攻めるときは全員せめて、守るときは全員で守ります。サッカーのようにGKやDFのような守備のラインは基本しかずに攻めるときは全員で攻めます。
誰もが点を取ることができ、マンオブザマッチに選ばれることができる非常にポジションに平等なスポーツというところも私のお気に入りの一つです。
一瞬で点が入る
全員でせめて全員で守るからこそ、相手に攻められて自陣まで追いやられてもボールを奪えば一気に相手から点を取る事ができます。GKやDFのような位置取りをしている相手はいないので、一瞬も目が離せません。あっという間に逆転ということもありうるのです。
ルールが面白い
ルールを知らなくてもいいとはいえ、もちろんルールを知っている方がおもしろいです。ラグビーはよくルールが複雑だと言われますが、逆に言うと面白いルールがたくさんあります。
ここでは、より人気があるサッカーと比較して、ユニークなルールをご紹介します。
点数の入り方が多彩
サッカーであれば得点は常に1点ずつですが、ラグビーは2点、3点、5点という点の入り方があります。点数の入り方の詳細は後日に譲りますが、特に「カタく3点とっておく」か「がんばって5点とりいくか」という判断をするケースが多く、各チームがどういう判断をするかが非常に戦略的でおもしろいところです。
※野球でも1点〜4点、バスケでも2点or3点があるのですが、前者はランナーが出るかは運次第、後者は試合中の一瞬の判断であることが多いと思いますが、ラグビーは試合が途切れたときにある程度チームで話し合う時間があるため、より戦略的に点数の取り方を決められます。
一時退場(シンビン)
ラグビーにもサッカーと同じ用にイエローカードやレッドカードがあります。
レッドカードはサッカーと同様に一発退場なのですが、面白いのがイエローカードです。
ラグビーでイエローカードが出されるとシンビン(一時退場)となり、提示を受けた選手は10分間だけ退場となります。ラグビーは15人スポーツなのでシンビンが出た場合、14人対15人になるのですが、1人の影響は大きく、この10分間の間に形勢が逆転する事も多く、試合を左右する大きなルールになっています。
※似たような制度があるスポーツとしてアイスホッケーがあり、サッカーでも導入が検討されていて、イングランドの下部リーグでは試験導入されていたりします。
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いかがでしょうか?少しはラグビーに関心を持ってもらえたでしょうか?
明日からもどんどん更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(次回は、もう少し玄人なラグビーのおもしろさをお伝えします。)